シイタケといえば何県?(1)

シイタケの有名な産地って何県ですか?

有名なのはそう、大分県です。

実際、大分県の干しシイタケ生産量は全国一です。(平成30年 特用林産物生産統計調査 :農林水産省)

順位 都道府県  計(トン) 
1 大分 1,038.3
2 宮崎 476.9
3 熊本 208.8
4 愛媛 163.3
5 岩手 118.6
6 静岡 102.3
7 鹿児島 71.0
8 長崎 62.3
9 北海道 59.0
10 栃木 27.9

聞くところによると、大分産にはブランド力もあり、卸段階で他県産に比べ少し高い値が付くそうです。

うらやまし~(うらめし~)

冗談ですよ(笑)。

とはいえ、実のところ干しシイタケの多くは原木栽培によってつくられたものです。

平成30年のデータによると干しシイタケの国内生産量が2634.6トン。そのうち原木栽培が2375.7トンを占めています。原木:菌床=9:1といったところでしょうか。

そんなわけで、原木栽培シイタケ≒干しシイタケの生産量は大分県が全国一ということになるのです。

ついでにいえば、九州が強いことが表からよくわかりますね。佐賀以外はすべて10位以内に入っています。また、4位に入っている愛媛は大分のすぐ隣です。

干しシイタケの栽培農家は個人が多いということを考え合わせると、技術の伝播の容易な近隣県に広がっていったため九州各県プラス愛媛の生産量が多いと考えることができそうです。

しいたけ買ったら袋に「菌床」って書いてあるけど、何それ?

あなたがスーパーに行ってしいたけを手に取った時、

「菌床って何?」

書かれた表示を見てそう思ったことがありますか?

かくいうわたしも、しいたけ屋になるまで良く分かっていませんでした。(苦笑)

この「菌床」とは「菌床栽培で作られたしいたけ」という意味で、「原木」(原木栽培で作られたしいたけ)との対比で使われます。

原木栽培の方が歴史が古く、それは簡潔に説明すれば、特定の太さに切り出されたクヌギなどにしいたけ菌を打ち込み、初茸(はったけ)させるという栽培方法です。

一方菌床栽培は、クヌギ、シイなどの広葉樹のチップ、オガコに栄養分を混ぜて固め、それにしいたけ菌を打ち込み、初茸させるという栽培方法です。

農林水産省によりますと、平成30年生しいたけの生産実績では、菌床栽培が約64,000トン、原木栽培が約6.000トンとなっており、原木栽培の生シイタケに占める割合はわずか8.5%となっています。

一方、干しシイタケでは逆で、菌床栽培が約260トン、原木栽培が約2380トンで原木栽培が90%を超える割合を占めています。

菌床栽培は生シイタケ、原木栽培は干しシイタケとある種の棲み分けがされているとも言えますが、菌床栽培の干しシイタケも近年増えてきており、弊社でも干しシイタケの取扱量が増加傾向にあります。

生の菌床シイタケはもちろんですが、乾燥させた菌床シイタケの方も是非試してほしいところです。